士師の時代

ルツ記は士師がいた時代が舞台です。士師記に書いてあるが、この時代は王がいない時期で、度々士師が神により立てられイスラエルを困難から救っていました。しかし全体的に人々は自分の思うように考えて行動していました。ルツ記は4世紀〜6世紀BC辺りに書かれていると言われています。
ルツのお話はイスラエルの祭りであるシャブオットで読まれるほど有名な話です。シャブオットの祭りは現代で言うペンテコステ(五旬節)に相当する祭りです。
「選ばれた人」ではない主人公

創世記の中でアブラハムが神に選ばれてから士師記まで、聖書の話の中心には「神に選ばれた民」であるイスラエルがいました。ルツ記の主役であるルツは不思議なことにイスラエル人では無く、一時期はイスラエルの敵でもあったモアブ人なのです。
イスラエル人のナオミが夫と息子2人と共にイスラエルでの飢饉を逃れるためにモアブに避難したところからストーリーが始まります。ナオミの息子2人がモアブ人と結婚し、そのモアブ人の1人がルツだったのです。ナオミの夫および息子2人がモアブ滞在中に亡くなってしまった後にナオミはイスラエルに戻ることにしましたが、その時にルツは異国であるイスラエルにナオミと戻る決心をしたのです。
異文化であるイスラエルに行き、女性2人で生活をするのは楽では無かったはずです。しかしその困難が待ち受けていることを知りながらナオミについていったところがルツの凄さでしょう。貧しくまともな仕事にもつけなかったので、ルツは落穂拾いをして食べ物を集めることをしていました。
「買い戻しの権利」

幸運な事に、ルツが落穂拾いをしていた畑の持ち主であるボアズがナオミの親戚であり、「買い戻しの権利」を持つ者だと言うことが判明します。つまり、ボアズは親戚の妻であったルツを妻として迎えられると言う事なのです。
ボアズはルツと話し合い、上手くこのことを実現する事に成功します。本来イスラエルの国ではただのよそ者であったルツですが、ボアズの計らいによりイスラエルの人として土地を持ち、夫と共に過ごすことが出来るようになったのです。
このお話は特にイスラエル人では無い私たちにとって希望を与える話では無いでしょうか?私たちは産まれながら「選ばれた民」では無いです。しかし、神により生まれはどうであろうと、「選ばれた民」としてくれることが出来るのです。
「死と悲しみ」と「生と喜び」

ルツ記の最初でナオミは家族である夫と息子2人を亡くしてしまいます。そして深い悲しみに陥ります。ナオミと言う名前は「喜び」と言う意味ですが、大事な人達を失ったナオミは、自分のことをマラ(「苦い」と言う意味)と呼ぶように周りに言いました。
ルツ記の最後にはナオミはボアズとルツを通して孫を授かる事になりました。名前の通りナオミは最後に「喜ぶ」ことが出来ました。そしてナオミは知ることは無かったでしょうが、その孫を通して後にイスラエルの王となるダビデが誕生する事になるのでした。
まとめ
ルツ記の大きなテーマの一つとして、「買い戻しの権利」があります。ヘブル語では「ゴエル」と言いますが、ボアズがルツの「ゴエル」となり、異邦人でありながら救われると言うストーリーです。私たちも元は神からすると異邦人と同じであるが、神は私たちの「ゴエル」となってくれると言うメッセージが込められています。
7件のコメント
せきひかる · 2021年3月6日 4:08 PM
英語名ぼあず という人がいます。知り合ったきっかけは るつ という人が仲介と なっていました。不思議なことです。体験がないと 不思議、と思うこともなかったのですが、、、。
せきひかる · 2021年3月6日 4:14 PM
英語名ぼあず という人がいます。知り合ったきっかけは るつ という人が仲介と なっていました。不思議なことです。体験がないと 不思議、と思うこともなかったのですが、、、。出身地がらみで本名をなおみという人がいます。よけいに取り合わせが不思議です。
practicalj_blog_admin · 2021年5月22日 5:06 PM
コメントありがとうございます!
とても不思議ですね!ボアズさんとルツさん、そしてナオミさんが同じ関係で出てくるのはなかなかないですよね!
せきひかる · 2021年3月6日 4:15 PM
上に記しました。
Estela · 2021年7月13日 2:19 AM
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[聖書をわかりやすく解説:士師記] (Judges) – About me · 2021年3月7日 2:15 AM
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